私がおすすめするセルビッチデニム
職業柄ファッションには非常に興味があり1番の趣味かも知れません。その中でもデニム(いわゆるジーパン)にはもの凄くこだわって、はまった時期がありました。特にヴィンテージの復刻ものセルビッチデニムはどハマリしました。前回のダウンベストの着こなし ネルシャツとニットセーターとブランド品のダウンジャケットはお買い得!でご紹介したこと同様に、デニムもセルビッチ素材の方が高価になりますが、その分長く愛用出来て結局お買い得ということです。
セルビッチデニムの価値を知る
よく「赤耳」といわれていますが、旧式の織機で製造されて生地の両端に解れ止めが施された赤色の糸の色を通称「赤耳」といいます(糸の色が赤以外の物も存在します)。では、なぜ?その赤耳がついている物は高いのか?という疑問になります。それは旧式の織機で織り上がるデニムの原反生地の端が狭いからです。そして織る時間もかかります(つまり生産性が悪いのです)。こうしてヴィンテージ素材が織り上がって商品を作る際に、幅の狭い生地原反(セルビッチは約80cm)から裁断して生産するので、通常の量産生地(約150cm)と比べるとコストも当然上がります。なのでデニムパンツをロールアップして履いてる人のデニムを見て赤耳を発見すると「あっ!セルビッチだ!高いジーパンなんだよアレ!」ってな感じになるのです。
↑ロールアップすると見える赤耳部分です。
セルビッチデニムの特性とお手入れ方法
よく見かける通常のデニムパンツはウォッシュ加工やクラッシュ加工などが多いですが、セルビッチデニムは基本リジット(未洗い)です。したがって洗うと(最初の1回目は)もの凄く縮むので(なかには防縮加工済みの物もあります)購入の際には伸縮率をよく確認しましょう。購入したら先ずは洗いましょう。洗わない状態で履くと裾などが破れますので要注意です。そして1回洗ったらしばらく履き続けて自分の体の「アタリ ヒゲ」をつけましょう「アタリ ヒゲ」とは履きながら太ももの部分などに自然につく擦れた跡です。その擦れた跡が通称「アタリ ヒゲ」です。こうして育てて行くと世界に1本しかない自分の「アタリ ヒゲ」のついたデニムパンツが完成して一生ものになります。
おすすめはリーバイス 501XX 1944 通称大戦モデル
やはりリーバイス 501XXシリーズで有名なのは1944年モデル 通称「大戦モデル」でしょうか(私はここから覚えてハマリました)。第二次世界大戦中に資材節約のため、いろいろな箇所のディテールを簡素化したモデルです。例えばリベットを省きバックポケットの「アーキュエイトステッチ」を糸ではなくプリントに変えた箇所がよく目立ちます。しかし今となっては、この1944年モデルの簡素化したディテールが根強い人気となっています。
ローライズスキニータイプ等と比較
実際私の履いた印象としては、シルエットは股上が深く渡りもゆったりめなので「ザ・アメカジ」といった感じです。なので細めが好みの方にはオススメ出来ません。スキニータイプを好まれる方だとまるでタイプが違います。
セルビッチデニムで細めのシルエットはないの?
あるのです。しかもリーバイスからも出ています!そしてシルエットは今時のスキニーテーパードなのです。こちらのモデルもセルビッチデニムですが、現代のニーズに合わせた感じのタイプで素材はウォッシュ加工されています。購入後は何も気にすることもなく、いきなり普通に履けます!素材も綿 98% ポリウレタン 2%と伸縮性があり履きやすくなっています。ヴィンテージモデルとは思考が違ってきますがお値段もだいぶお安くなりますので、このようなモデルを1本持っていてもアリだと思います。
まとめ
ヴィンテージモデル セルビッチデニムは非常に奥が深いアイテムです。過去に私は知人から勧められて購入してから強く興味を持つようになり、しばらくはセルビッチ以外のデニムは目に入らない時期もありました。私もまだまだ勉強不足ですが、今後もこれまで購入して、実際に着用した感想を踏まえて、色々な国内メーカー(日本製)のご紹介をさせて頂きたいと思っています。
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